PAPER POOL 

​

2020/11/25〜12/6

　登山へ出かけると、なぜあのように気分が晴々しくなるのでしょうか。下界の様々なモヤモヤしたことなど全て吹き飛び、新しい気持ちで出発することができます。そんな思いが、また山へ私を導きます。そして、ふと目に留まる素晴らしい景色「それは壮大な空間から、小さくとも可憐な草花など様々なもの」との出会があります。登ることに集中し１歩１歩踏み締めて歩く、ふと立ち止まり辺りを見渡すと、まるで山が私に「見て欲しい」と囁きかけているようにモチーフがハッと視界に入ってきます。そんな時、その囁きに応えてそっとシャッターを切ります。

　そんな気持ちで10年間撮影してきた山の写真の中からいくつかをピックアップし、今回展示をさせて頂きます。

　使用している撮影機材は全てアナログで、プリントも全てバライタ印画紙への手焼きとなります。山の繊細な表現を目指して中判・大判カメラを選択しています。なぜアナログなのか、私の場合ですがその理由はおそらく２つです。１つ目はそのプロセスが楽しいことです。「撮影時に想像する相対(あいたい)する被写体からのプリントイメージ、それを表現するための現像やプリントの実作業」これがとても楽しいということです。２つ目は表現物そのものとなる印画紙の特性です。あのバライタ紙の紙質や表現力は私の心を掴んで離れません。これからもずっと、感材の生産が続く限りアナログ写真を続けて行くつもりです。

2020/11 藤木晴行

2020/12/09〜12/13

もうすぐクリスマス。この時期町中で美しく輝くイルミネーションやマーケットの賑わいは、その土地に住む者たちだけでなく、多くの旅行者や来訪者にとっても幸せな気分や時間を作り出してくれるものです。 2020年の初春から世界中に拡大したCOVID-19の脅威は、家族や大切な人にも中々会えない・隣接する県や他国への移動も制限されるといったような、未曾有の事態を引き起こし、そしてそれはまだ現在も続いている状態です。、そのため毎年見られるクリスマスの光景も今年は中止になったり、規模を小さく、少なくする場所も多いと聞きます。

今回Paper Poolでは作家「しば・のわ〜る」さんがヨーロッパ各地で撮影したクリスマスイルミネーションの展示を行います。撮影地はパリ、チューリヒ、ミュンヘン、ドレスデン、ローテンブルグ、トリノ、ヴェローナ、バルセロナ、アムステルダム、ブリュッセル、ブリュジュ、プラハ。夜の街に浮かび上がるきらびやかな光たちを透過光も楽しめるピュアWプリントで写し出しました。 残念ながら旅行にはなかなか行けない状況ですが、今回の展示を観て、ヨーロッパのこの時期の雰囲気を味わって頂ければ幸いです。

※1週間の展示です。コロナ感染拡大予防として席数を制限しての営業を続けております。ご来店の際はメールか電話で必ずご予約頂けますよう、宜しくお願い致します。(当日予約も可能です。)

2020/12/16〜12/27

​

2021.1〜

​